【2023年地鎮祭避けたい日一覧】地鎮祭とは?準備しておくものとお作法

暦と季節

今でも家を建てる時に “地鎮祭(じちんさい)” を行うかたが多いですよね。この地鎮祭について、その意味と当日のお作法からお日柄の考え方についてまとめました。

地鎮祭ってなに?

地鎮祭とは、建物を建てる前に、その土地を守っている氏神様から土地を利用するお許しを得ることで建築工事中の安全、今後の土地をお守りいただくことなどを祈願するお祓いの儀式です。

地鎮祭の歴史は古く、西暦690年持統天皇の御世に藤原京の建設の際に行われたことが日本書紀に記録として残っています。

方式として神式と仏式がありますが、一般的なお家の建設などでは神式のほうが多く、ハウスメーカーさんのほうで手配してくれる場合がほとんどだと思います。ただしハウスメーカーの都合で氏神様ではなく、ご縁がある神社の場合もあるので確認してみてください。どちらがいい悪いはないのですが地鎮祭で氏神様の神社ではない場合、ご都合があうときに氏神様への参拝ご祈祷も忘れずに。

個人で依頼するときには氏神様となる神社に依頼をすることで行えます。費用は2万円~5万円が相場です。本来であれば、地鎮祭用の祭壇を作り、式後はその場で直会(なおらい)という祭壇にささげたお酒や食事などを食べる流れになります。現代では式などを簡略的に行う、略式のものもがほとんどになっています。

準備しておくもの

地鎮祭の日柄が決まったら、当日までに以下のものを準備します。

・のし袋

・初穂料

お供えや、ご祈祷に使うものなどはハウスメーカーのほうで準備してくれるケースが一般的なので準備するものはこれだけです。・・・ですが、ギリギリになり慌ててご準備するものではないので、余裕を持って準備するようにしましょう。

基本的にのし袋は、水引が「蝶結び」のものを選びましょう。コンビニなどで売られているのし袋は、水引が印刷されたのし袋もありますがこれは略式のものになるので控えたほうがよいです。

のし袋には、毛筆や筆ペンで、名目と氏名を記入します。水引の上段中央に、「初穂料」または正式に「御初穂料」と書いてください。

下段には、「(御)初穂料」よりも少し小さい字で、施主の姓を書きます。初穂料の金額もハウスメーカーから提示があると思うのでそちらを中の封筒に入れます。正式には新札を準備して封入することがマナーです。時間があれば銀行や郵便局で新札に両替してもらいましょう。

ご自身で神社へ依頼する場合はお供えなどをご自身で準備する必要があります。その場合は何が必要か直接確認してみてください。

そして当日、初穂料は儀式の前に神主さんにお渡ししてご祈祷の際は祭壇においておいていただく場合がほとんどです。前もってきちんと準備をしておきましょう。

地鎮祭お日柄の考え方

最後に地鎮祭を行うお日柄選びについて記載しますタイミングは土地が更地になり、どんな工事よりも先に行うことが理想です。

そして地鎮祭後の工事は翌日以降からいつ始めてもよいとされているので、それを考えると工事や大きな物事や土を動かすことを控えたい“土用”は避けて行いたいところです。※参照 不成就日とは?地鎮祭、結婚式は行ってよい?避けたほうがいいことと捉え方

とはいえ土用期間は長いので “土用入り”と“土用最終日”を避けるように考えてみてください。以下に2023年のできたら避けたい日程を記載しました。

2023年 避けたい日程

冬土用入り・終わり
1月17日(火)、2月3日(金)

春土用入り・終わり
4月17日(月)、5月5日(金)

夏土用入り・終わり
7月20日(木)、8月7日(月)

秋土用入り・終わり
10月21日(土)、11月7日(火)

なお仏滅や友引、大安など六曜といわれるものは実は正式な暦では歴史が浅いもので信憑性があまりなく、気にならなければ深く考えなくてもよいと考えています。

また、もしよりよいお日柄で行いたいと考えるのであれば暦上の最大吉日である天赦日や、寅の日などの吉日を検討してみてもよいでしょう。

ただしお家の建設はたくさんのイベントが目白押しなのでどちらかといえば、上記の日程を避けるように考えてすすめてみてください。そしてもしこの日程で行っていた、または決まっている場合も焦る必要なありません。

改めてよいお日柄を選んで氏神様へ参拝に行くことで気が整います。今後も氏神様はその土地をお守りいただく神様となりますのでご縁を大切にしてください。

まとめ

地鎮祭は、その土地の神様とご縁を結んでいただく大切な儀式です。

また神様だけではなくご近所のかたとのご縁も始まるとき。地鎮祭の後は実際の工事が始まりますので、ご挨拶まわりも予定に検討してみるとよいでしょう。

目に見えないものですが、よりよい暮らしにはかかせないかかわりですよね。どうぞ大切な1日をお過ごしください。

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