不成就日とは?地鎮祭、結婚式は行ってよい?避けたほうがいいことと捉え方

暦と季節

不成就日という日があるみたい・・。地鎮祭や結婚式など日柄を確認して、はじめてこの不成就日を知ったかたもいらっしゃるでしょう。

この不成就日についてその意味と歴史、捉え方についてまとめました。

不成就日とは?

不成就日とは、その文字のとおり何をやっても上手くいかず事がすすまないとされている日です。現在売られている運勢暦のほとんどにその記載があり、陰の暦ではメジャーなものとなっています。

ただ歴史上の公式な暦本には、その記載があまりなく出所の詳細はわかっていません。

記録として残っているものは、宣明暦時代(西暦862年から1685年)に一部地域で使われていた会津暦に記載されていた程度で民間の間で広く普及してきたものと考えられます。

算出の仕方は旧暦の月と日付で一か月に4日と決められていますが、現代のカレンダーに当てはめるとそのリズムが変わり一か月に3回から5回となります。

不成就日に避けること

かつては特に婚礼、開店、柱立て、子供の名づけ、移転、造作、使用人の雇用、契約事、相談事などはこの日ではないほうがいいとされました。

またこの日に急に思い立ったことを始めたり、新たな願い事をすることなどもよくないとされてきました。

現代でも同じようにこの不成就日は考えられていますので、日柄を選べるときには改めたほうがよいと考えています。

特に地鎮祭や、結婚式などのお祝い事、開店開業など大きな変化の節目には、不成就日を避けてあらかじめ良いお日柄を確認してから決めるとよりよい1日となるでしょう。

大切な予定に不成就日が重なった場合

とはいえ、結婚式や地鎮祭、お祝い事やお引越しなどの日柄は自分だけでは決めることができないことも多いと思いますし、変更が難しい場合もあるでしょう。

このような場合でも、不成就日だからといって怖がることも、ネガティブに思う必要はありません。

まずは不成就日だからといってすべてのことがうまくいかない、ということではないので安心してくださいね。

そして万が一ご自身の大切なタイミングにこの不成就日が重なった場合、 “いつも以上に余裕を持つ” ように調整してみることで難を回避できるでしょう。

たったそれだけ?と思うかもしれませんが、日柄は統計学から導かれたあるひとつの考え方です。そしてそれは気の持ちようでいかようにも捉えられるもの。

不成就日なんだとわかったことを起点に、いつも以上に気を配り前もって準備したほうがいいという合図だと考えてみてください。

当日までにいつも以上に丁寧に準備を万全にしておくことで考えていた以上に素晴らしい1日にすることもできるでしょう。

まとめ

不成就日をそのまま “成就しない日”と読み解いてしまうとなんだか少し寂しくなります。

そこに大切なイベントが重なっていることがわかったら不安になりますよね。

でも不成就日はなにもいじわるな日柄ではありません。

忙しい毎日のなかで、余裕を持ち当たり前のことまでに心を配ることができる素敵な日柄でもあるのです。

暦を頼りに、より楽により楽しい1日となりますように。

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