7月全体の暦よみ
中庸 私の心と体を真ん中に
6月の陰陽ジェットコースター期を過ぎ、夏本番の7月がやってきました。
この7月のテーマは【中庸(ちゅうよう)】
自分自身の心と体が真ん中で、バランスを保つ位置を探していきたいとき。陰陽どちらかに傾いてしまいそうなときに、“ホームボタン”をポチっと押して戻ってこられる。そんな自分を目指して。
夏の土用7月20日~8月6日夏を越えていく
この7月暦上、最大のイベントは夏の土用期間でしょう。
土用とは春夏秋冬の間に挟まれた、季節の変わり目の約18日間のこと。
昔の人々は土用を5つ目の季節として大切にしていました。そしてこの夏土用は夏の一番のピークをむかえ、秋の入口に立つとき。
軸が真ん中にないと、バランスが崩れる。これは何事もそうだと思いますが、陰でも陽でもなく真ん中。それを“中庸”と言います。
そしてその“中庸”は人それぞれに異なり、ほかの人にはわからないことです。自分自身の真ん中を知り、そこに軸を持ち、真夏を越えていく、そんな期間です。
またこの土用にはそれぞれ縁起食と言われる、開運食が五行思想をもとに考えられています。
夏土用は一番有名な“うなぎ”がありますが、何もうなぎだけではありません。
“う”がつく食べ物、または“黒い”食べ物が縁起食。
うどん、うに、ウォーターメロン・・?!昔のひとたちもトンチを聞かせたり工夫をして楽しんでいたので現代流も取り入れて遊びましょう。
丑の日に食べることが良いとされいるので今年は2回。7月23日(土)、8月4日(木)です。
盂蘭盆7月13日~7月16日
もうひとつ、この夏の大きなイベントとして“お盆”があります。地域により7月、8月と分かれますが盂蘭盆(うらぼん)といいます。
先祖や亡くなった方の御霊(みたま)の冥福をお祈りし、この世との接点となるとき。
あの世とこの世という目には見えない世界の違い、その中で私たちが命のリレーを引き継ぎここにいること。
この心と体を大切に使っていこうと改めて思えるときだと思います。
迎え火や送り火の習慣がなくとも心の中で、思い出したり、亡くなった方が好きだった食べ物や飲み物を食卓に並べたり、してみて供養を。
不思議なオーラに包まれるときでもあります。ヒントやメッセージを感じたら書き留めておいて。
7月の開運参拝
七夕祭り 7月7日
五節句の一つである七夕が巡ります。星祭とも呼ばれ、笹に願い事をしたためた短冊を飾る行事は今でも人気で美しい日々です。
この短冊の色には五行思想からそれぞれ意味合いが決められています。
赤→目上への礼を大切にすること。相手に尽くすこと。
白→ルールを守ること。義務を果たすこと。
青(緑)→他者を思いやること。人を愛すること。
黄→約束を守ること。正直であること。
黒(紫)→優れた知識・知恵を持つこと。正しい判断を行うこと。
いまは5色以外にも色とりどりの短冊がありますが、このように色の意味も合わせて知るとより深く行事を楽しめるかもしれません。
己巳の日 7月15日
60日に一度巡る、金運とのご縁が深い己巳の日(つちのとみのひ)が巡ります。
この日はお金に関すること、財運をつかさどる神様への参拝によき日とされていて弁財天様、宇賀神様、へびがモチーフや名前につく神社仏閣とのご縁日です。
“ひらく”という暦が重なるときなので、オープンにすること、開店や開業、スタートにもよき日となります。
7月の朔/望
朔とは暦で新月のことを表します。そして望は満月です。暦はお月様ありきでできています。というのも暦でみる1ヶ月は朔から次の朔までの区切りでみており、暦のことを別名、太陽太陰暦といい太陰はお月様を表します。
そのため毎月の朔と望はとても大切でそれぞれの暦の重なりでテーマが見えてきます。ここでは毎月の朔/望のテーマについてもお伝えしていきます。
望 7月14日 3時38分
今月も満月からのスタート。ちょうどお盆のなかにあり、“目に見えないご縁”にテーマがあります。
ピンときたことや直感で感じたことを大切にするとよいでしょう。
お願い事は現実的すぎず、“夢”をそのまま書き出すことをオススメします。
あまり深く考えず感じるまま書き出してみて。
朔 7月29日 2時55分
7月は望も朔も陰陽どちらかに当てはまるわけではなく、まさに中庸のとことにあるように感じます。
そのままで、というのがテーマで朔は特に、いまの環境や居場所ということに想いが溢れるようなとき。
ありがたさや愛を伝えたい人がいればこの日にぜひ言葉で伝えておきましょう。もう一度やり直すということも感じるので、一度難しくしてしまったご縁をつなぎ直すのもよい日です。
損得という勘定はやめて、長い目で素直に考えてみることです。
7月 ご縁がある神様は・・ご先祖参り
7月、8月は盂蘭盆があります。どこか遠くのパワースポットもよいですが、ご自身の先祖やご縁をもう一度感じ、手を合わせて感謝を伝えたいとき。
家族で集まれる機会があれば、一緒に思い出話をしたり写真を見たり。楽しい時間を過ごすことで御霊の癒しにつながります。
文月も暦をみかたにより楽に、より楽しい日々をお過ごしくださいませ。