二十四節季という季節の捉え方があります。1年を24に分けて、季節を味わう考え方です。日本には四季がありそれはそれで季節の移ろいが感じられよいところですが、昔のひとたちは季節をもっと細かく観察し、大切にしてきました。
その背景には、今のようにネットや映画などのエンターテインメントがなく、楽しむことと言えば季節のことぐらいだったのかもしれません。ですが、私たちも季節は同じようにいつもそばにあり、感じる心があれば24の季節をそれぞれ味わうことができるのです。
日本に生まれ、日本に暮らし、いまも変わらない季節があること。二十四節季は旧暦で、実際の季節とは少しずれたりしていますがそこもまた味。現代流に私たちが感じ、楽しめる二十四節季に大切にしたいことを書き綴ってみたいと思います。
冬|小雪
ひとつの季節は干支により節という区切りがあり、約15日間です。
約と書いたのはこれも節入り、という時間が細かく決まっていて(二十四節季は太陽の角度により導かれたもの)たとえば今年2023年であれば11月22日から12月6日までが小雪となります。そんな立冬にしてみたいことを2つ書いてみました。
1|小説を読んでみる
完全にダジャレですが、冬が近づきお家時間や温かい部屋で過ごすことに幸せを感じるとき。まだまだ今年は暖かくて冬らしさはあまり感じませんが確実に季節は冬へ向かっています。そのなかで自分自身の想像を膨らませられる「小説」、物語の世界を楽しんでみては?
動画や映画などもよいですが、小説のよさは「色」がついていないこと。だから同じ小説を読んでいても登場人物の顔や声、情景、流れる音楽というのは人それぞれ違うものになるのです。そんな自由さを含む小説は自分の可能性も新たに広げてくれるもの。来年2024年、「五感」がテーマとなるとき。この冬読みたい小説を見つけてみては?
2|小さな冬の幸せリストを作る
夏にも同じことをおススメしましたが、季節ごとの「やりたいことリスト」はおススメです。冬はどうしてもやる気が停滞したり、寒さや雪で行動制限も限られることもあるでしょう。そのため絶対かなえてあげられる「小さな野望」を10個書くことをおススメしています。
どこか遠くに行ったり、頑張らなくても達成できること…。たとえば「部屋をあたたかーくして、ハーゲンダッツを食べる」とか「布団から出ない日を作る」とか「○○鍋を食べる」とか。このリストは頑張らないでいいというのがポイント。頑張ることは書いてはいけないというルールです。どうしても冬は日が出る時間も減り、気が落ち込みやすいもの。そんななかにも自分に甘く優しくできるリストを作っておくことで、気がやすまると思うのです。
季節はもう「雪」がつく頃。冬の楽しみを見つけて、よいときにしていきましょう。