二十四節季という季節の捉え方があります。1年を24に分けて、季節を味わう考え方です。日本には四季がありそれはそれで季節の移ろいが感じられよいところですが、昔のひとたちは季節をもっと細かく観察し、大切にしてきました。
その背景には、今のようにネットや映画などのエンターテインメントがなく、楽しむことと言えば季節のことぐらいだったのかもしれません。ですが、私たちも季節は同じようにいつもそばにあり、感じる心があれば24の季節をそれぞれ味わうことができるのです。
日本に生まれ、日本に暮らし、いまも変わらない季節があること。二十四節季は旧暦で、実際の季節とは少しずれたりしていますがそこもまた味。現代流に私たちが感じ、楽しめる二十四節季に大切にしたいことを書き綴ってみたいと思います。
冬|立冬
ひとつの季節は干支により節という区切りがあり、約15日間です。
約と書いたのはこれも節入り、という時間が細かく決まっていて(二十四節季は太陽の角度により導かれたもの)たとえば今年2023年であれば11月8日から11月21日までが立冬となります。そんな立冬にしてみたいことを2つ書いてみました。
1|この冬に楽しみたいことリストをつくる
久しぶりにレジャーや旅も楽しめる冬だと思います。そんな今年の冬に「楽しみたいこと」をリストにして書き出してみてはいかがでしょうか?立冬、の立にはスタートや始まりという意味があります。まだまだ体感的に暑い日もあり、冬の感じを味わうのはこれからだと思いますが、前もってリストにしておくとわくわく感と、達成感でより一層よい冬になるのではないかな?と思っています。
クリスマスや大掃除、お正月、バレンタインとたくさんのイベントが目白押しですが、それだけではなくお鍋を囲んでみんなで食べる、とか冬至を楽しむ、除夜の鐘をつきにいくなど、そんな日常も盛り込んで。
2|冬物のお手入れをしておく
そろそろ冬物も出番かな?とコートやマフラー、巻物やブーツ、冬用のカバンや手袋など、冬のマストアイテムたちを使える日を心待ちにしているこの頃です。冬物は一生モノのレザーだったり、カシミヤだったり、素材にこだわり揃えたいもの。
投資と思ってこれまでずっと大切にしているものもあります。そのなかで大切なのが使う前のお手入れ。風通しがよい晴れた日に出してきて、クリームを塗ったり、状態を確認したり。必要だったら使う前にメンテナンスに出すこともあります。
土用明け、少しずつ出してまたこの冬を一緒に楽しんで過ごしたいなと思います。