二十四節季という季節の捉え方があります。1年を24に分けて、季節を味わう考え方です。日本には四季がありそれはそれで季節の移ろいが感じられよいところですが、昔のひとたちは季節をもっと細かく観察し、大切にしてきました。
その背景には、今のようにネットや映画などのエンターテインメントがなく、楽しむことと言えば季節のことぐらいだったのかもしれません。ですが、私たちも季節は同じようにいつもそばにあり、感じる心があれば24の季節をそれぞれ味わうことができるのです。
日本に生まれ、日本に暮らし、いまも変わらない季節があること。二十四節季は旧暦で、実際の季節とは少しずれたりしていますがそこもまた味。現代流に私たちが感じ、楽しめる二十四節季に大切にしたいことを書き綴ってみたいと思います。
夏|夏至
一年の中で日照時間が一番長いときです。ひとつの季節は干支により節という区切りがあり、約15日間です。
約と書いたのはこれも節入り、という時間が細かく決まっていて(二十四節季は太陽の角度により導かれたもの)たとえば今年2023年であれば6月21日23時58分から7月7日17時30分までが夏至となります。そんな夏至に大切にしてみたいことを2つ書いてみました。
1|この夏ベスト10を決める
太陽の時間が一番長くなる夏至。陽の光がサンサンと降り注ぐ期間です。体感的にはまだまだ夏、暑さはこれからが本番ですが、夏の気配をうっすらと感じられるとき。
私は毎年、この夏至に【この夏のベスト10】を書き出しています。これからの夏にしたい、楽しみにしている10のことをリストアップしておくのですが、例えば新しくお気に入りのビーチサンダルを買う、すいかを思う存分食べるという日常的なことから、ちょっと背伸びするようなこともいくつか含めて。
そしてできたことからはなまる印をつけていきます。なんだか夏休みの宿題のような、でもわくわくした気持ちが残る【ベスト10】は考えるだけでも、この夏が楽しみになるのでおススメです。
2|梅雨の晴れ間を楽しむ
日照時間が一番長いといえど、日本は梅雨まっさかり。じめじめとした日々が続きます。ただそんななかにもぽつぽつと晴れの日があるもの。
こんな貴重な晴れ間は、思いっきり窓をあけて換気をしたり、お散歩をして日の光のありがたさを感じるようにしています。もうすでに暑さを感じる日もありますが、公園で日向ぼっこをしてみたり、テラス席でご飯を食べたり。
暑さが本格的に続くまえに、体と心を夏に適応できるようにしておくという準備でもあります。どこか遠くに行かなくても、外にでて、少しだけ体を動かし、巡りをよくすることで夏を乗り切れるようになります。
夏至、陰陽の転換期でもあります。ここもと体調がぐずぐずというかたは体に邪気がたまっているサイン。水や毒素もたまりやすく、重くなりがち。歩いたり、マッサージをして外に排出する機能をしっかうと意識してみてください。