【2024年版】戌の日カレンダー・安産祈願の日・するとよいこと・控えたいこと

暦と季節

旧暦では日を干支で表します。その中で、十二支の戌(いぬ)が巡る “戌の日” は安産祈願の日としていまも大切にされています。この戌の日がどんな日なのか、またするとよいこと、控えたいことをまとめました。

最後に今年一年の戌の日をまとめたカレンダーも記載しております。参拝吉日の日柄となっていますので参考になれば幸いです。

戌の日とは?

戌の日とは旧暦で日を数えるときに使う干支のなかのひとつです。いまでも例えば2024年は辰年のように一年を干支で表現する文化が残っていますよね。

干支が数字の概念よりも生活に密接していた昔は、一年という区切りだけではなく月、日、時間、また方角も干支をそれらを測る尺度として使っていわけです

正確にいうと干支といえば子、丑、寅と十二支をイメージされるかたがほとんどですがそれだけではなく、そこに十干という十種類のかんむりをつけた十干十二支という60種類の六十干支のパターンで表現しています。

ただ“戌の日”というくくりで考える場合は十二支だけをみるので、12日に一度巡ってくることになります。

干支は規則正しく進むので、たとえば今日が戌の日であれば12日後がまた必ず戌の日ということになります。これは戌の日だけではなく、巳の日、寅の日なども同じことがいえます。

開運アクションは?

戌の日は、特に安産祈願に適した一日と言われています。戌(=犬)は動物のなかでもお産にかかる時間が短く一度にたくさんの子犬を産むことから、昔から安産の象徴とされてきました。そこで、安定期に入る妊娠5か月目以降の、最初に迎える戌の日に神社へ安産祈願のお参りをする「戌の日参り(帯祝い)」が習慣となったと言われています。

戌の日参りでは、まず安産祈願のご祈祷を受け、妊婦のおなかに腹帯(岩田帯)と呼ばれる帯を巻くことが主な方法ですが、最近は帯をいただく、もしくは持参した腹帯や骨盤ベルトに安産祈願の印をおしていただけるところもあります。

各神社仏閣によりその方法は異なりますので、帯についての希望がある場合はHPや問い合わせなどをして確認してみるとよいでしょう。また参拝するところはアクセスがよいところや馴染みがある場所のほうが不安がないでしょう。わからなければ【安産祈願】と市区町村などを指定してネットで調べてみるとよいと思います。

また安産祈願以外にも、戌は家族、仲間の象徴ともされていて参拝だけではなく一緒に時間を過ごすことも開運につながるアクションといえます。妊婦さん以外にもすてきな日柄なので大切にしてみてくださいね。

控えたほうがいいこと

戌の日に関しては控えたほうがいいことは特にありません。

ただ戌の日に不成就日など陰の暦が重なる日は、そちらに重きをおいて考えるので行動を控えたほうが無難です。

戌の日は12日に一度巡ってきますので、焦らずよりよいお日柄を選んでみてください。不成就日については以下の記事も参考にしてみてください。
※不成就日についてはこちらの記事をご参照ください→【2024年版一覧】不成就日と大安、一粒万倍日、天赦日が重なった場合はどう考える?

※最後に記載している2024年カレンダーはこの日柄を避けられるよう書いております。

なおよく吉日と言われる大安や、仏滅などは六曜といわれるものですが、こちらは正式な暦では歴史が浅いもので信憑性があまりなく、特段こだわりがなければ仏滅などどの六曜が重なっていても問題ありません。

それからあまりに悪天候な場合、または雨で移動が困難な場合も無理することはありません。戌の日は5か月以降であればその最初の戌の日にこだわりすぎなくても大丈夫です。ご自身の体調や赤ちゃんの安全のほうが当たり前ですが大切なので、状況を鑑みてよき日に参拝にいきましょう。

2024年下半期戌の日カレンダー

今年2024年の戌の日について記載をいたします。なお上記に記載した不成就日が重なる戌の日は記載しておりません。ただ仮にこの日を選んでいてもなにも不安になることはありません。交通機関の乱れや、予定がスムーズにすすまない場合があるので、不成就日のときは余裕をもって参拝に行くようにすればよいでしょう。

6月:3日、15日、27日
7月:9日、21日
8月:2日、26日
9月:7日、19日
10月:6日、18日、30日
11月:10日、22日、30日
12月:12日、24日

まとめ

妊娠して始めて戌の日や暦を知るというかたも少なくないと思います。古くからの習わしではありますがこれはよりよくお産に向かうために祈願をするもの。決して型通り行わなくとも、戌の日でなくても気持ちが一番大切です。

特に妊婦さんは色んなことが気になり、たくさんの情報があるなかで不安になってしまうことも多々あると思います。ですが戌の日はこれからも変わらずにずっと巡ってきます。ご自身のタイミングがあう戌の日に安産をただ願う、それだけでも十分通じると思いますのでぜひ余裕があれば試してみてくださいね。

すてきな戌の日になりますように。