だいたい夏は暦上すてきなイベントがおこることが多いのですが、今年の８月は少し別格のように感じています。まず一番大きいのは今月満月が２回おこります。これは私が読み解いている本来の旧暦ではありえない現象で、いま使っているカレンダー（暦法というのですが）になっておきえることです。
今月このことがおきることにより、お月様のリズムが変わります。これまで一か月のなかで満月が先、後に新月という順番でしたが、これが９月から新月から満月につながります。
満月が２回というのは「溢れる」というのがしっくりきます。またその勢いによりぶわっと思いが流れだし、勢いとともに空っぽになるかたも少なくないでしょう。またなんとなく窮屈さを感じていた自分自身の才能や可能性がもういい！と吹っ切れてパーンとはじけていくような突破のエネルギーも感じます。
それに加えて今月は天赦日も２回巡ります。ただ後半、２回目の天赦日には不成就日が重なるため実質は１日となりますがなんとなくこれも面白い現象です。
「ぐずぐずするなよ」と男気溢れる吉日が、ドンっと背中を押してくれたりリードしてくれるような流れです。もうついていくしかない、と腹をくくるような夢のような瞬間を味わうかもしれません。ただそこには不思議と“強制”という気はなく、むしろ“解放”というものすごく足取りが軽い、そんなときのようです。
詳しくみていきましょう。
自由と解放の一か月
今月は順をおって、流れでみていきたいと思います。物語のような展開の8月。主役はみなさんおひとりおひとりです。
8月2日3時32分｜壬辰の満月
まず最初は満月からはじまります。土用もちょうど間日にあたり、みずみずしく、うるおいあふれる望です。小さな可能性の種が隠されていて、そこへの気づきが促されていくときでしょう。目に見える情報や意見に頼り切らないでください。自分の可能性を信じてくださいとそんな強いメッセージにあふれています。
心と体を解放し、自由に妄想し、夢見る自由を与えてください。お願いごとは考え込まずに、手が自然と動くことを感じて書き出してみるとよいでしょう。
8月4日｜天赦日
暦上の最高吉日が巡ります。一粒万倍日、二十八宿が“牛”とどんなことでもいいよ、という声が聞こえます。一粒万倍日は“スタート”に吉日をあらわす暦ですが、今回はものすごくフレッシュで大々的というよりは、ひとつのステージの「終わり」からの「始まり」を強く感じます。
「終わらせる」ことで始まる、自然と振り返ればあのときが「始まり」だったんだと思えるような節目のときでしょう。
8月8日｜立秋・不成就日
長かった夏の土用が終わり、暦は秋に入っていきます。土用の最終日はこの前日である7日なのですが、今年は立秋に不成就日が重なるためここまでを意識しておくとよいでしょう。夏にため込んだ疲れや邪気を感じ、手放しすっきりしたいとき。
抱えていた思い荷物を整理して、プレッシャーともさよならしたいそんなタイミングです。
8月13日｜癸卯の日・ぼん迎え火
2023年の干支と同じものがこの日に巡ります。気がたかまり、あつまりやすいとき。またお盆入りの日でもあり、ご縁が自然と結ばれていくそんなタイミングでもあります。
いまを生きる私たちに渡されたバトンを感じられる日。当たり前なんてない、大切な人たちとのつながりに自然と感謝が生まれるそんな1日でしょう。
8月16日18時38分｜丙午の新月
今月は満月だけでなく新月も主役級の明るい新月です。お盆最終日に迎える新月で、十二直が“ひらく”解放感と充実感にあふれるそんなタイミングでしょう。
始まりは頑張ることなく、始まっていくそんなするっとしたものすごくナチュラルなタイミングです。心を開いて、五感をつかって、過ごしたいそんな朔です。
8月31日10時36分｜辛酉の満月
今月２回目の満月は8月の最終日に迎えます。グランドフィナーレというような幕が閉じていくシーンです。今まで知らず知らずに、ぎゅっとしていた感情や思いが砂が零れ落ちるようにすべてなくなり、こんなにも自由なんだと、思わぬ展開から感じられることでしょう。
何も感じていなかった、と思い込んでいた、蓋をしていた気持ちがそれが離れることで、そこに圧がかかっていたことを知るのでしょう。それと引き換えにに目が見開くような自由を手に入れられるそんなときです。
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今までの章が終わり、新しい章が始まっていく、そんな一か月です。お月様を目安に自分の内側をよくよく観察してください。願いや思いは愛に変えて、言葉にしてみてください。不思議な引力にかこまれた夏です。よき一か月をお過ごしください。
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手帳に余裕を。
心に季節を。
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